セブン&アイの躍進

セブン&アイミレニアムリテイリング、野村PFが今日臨時取締役会議を開いてセブン&アイミレニアムリテイリングの発行済み株式の65%を2006年1月に取得することが決定されたらしい。某堤王国が崩壊してからそごうを筆頭株主にしたりそごうとミレニアムリテイリングを設立したりとここ2〜3年流れていた西部百貨店もようやく落ち着くことになりそう・・・。まあそごうと繋がった時点でもう先は長く無いとは思ってたけどね(笑)。銀行じゃないんだし同業で持ち株会社つくっても何のメリットもないからね。特に百貨店なんて狭小な業界では。
でも今回のミレニアム子会社化によってセブン&アイはさらに勢力を強めていくだろうなぁ。イトーヨーカ堂セブンイレブンの財務ギャップを解消してリスタートしたセブン&アイがようやくイイカンジになってきた気がする。西部とそごうがミレニアムを作ったのとは違って、現有のイトーヨーカ堂セブンイレブンデニーズなんかと西部、そごうは全く異なる顧客層を持ってるわけだからニュースで言われているような「規模の経済性」なんかよりも顧客の囲い込みと新顧客層の獲得とかの戦略の方が今のセブン&アイ経営陣の狙いだと思う。だいたいヨーカ堂セブンイレブン、西部に共通する商品なんて皆無だろうし物流コストなんかもうすでにギリギリまで削られてるだろうし。それに百貨店っていったら店舗よりもむしろ外商のイメージが強いし。そーいえば実家にも某高島屋の外商部の人がよく来てたなぁ。店舗に行けば専用ラウンジでマターリしたりとか。まあそんなことはいいとして、今後セブン&アイはイトーヨーカ堂セブンイレブンデニーズ、西部・そごうという近しくも異なる企業群を駆使して流通業界を席巻していくと思う。某ワンマン社長が狂信的に「機会損失」なんて説いていた時代とは大違い(笑)。