IRCJ頑張りました

今日IRJCの発表によるとIRCJが経営再建を進めてきた三景(とそのグループ会社16社)の支援を完了したらしい。三景は服飾や家具の素地なんかを扱う会社で、去年IRCJに支援を求めて意外にも1年弱でその手を離れて今後はMKSパートナーズ(同指定スポンサー)とともに経営を進めていくことになるわけだけど、この支援案件の終了によってIRCJの抱える支援案件のちょうど半分が完了したことになってる。現時点で収支は黒字化していてこれから2008年度末における黒字を目指すらしい。
IRCJが発足して早2年(たしか・・・)になるけどなかなか頑張ってると思う。発足時にはこんなトコに公的資金を投入してまったくムダなことを・・・とか言われてたりしたけど、いま思えばうまく機能してるとしか言えない。最近の大型案件ではダイエーとか三井鉱山とかカネボウとかミサワホームズとかetc..業界大手の企業も目立ってて通常の銀行などとは比べ物にならないくらいのペースと効率で経営再建を実現してる。ただ公的資金を投下するだけだったり負債を軽減させるよう働きかけるだけではなく、厳正な審査でスポンサーを決めてそのスポンサーと共に企業再生の道を模索していくというスタイルのために一時的な再建ではなく長期的な視点から経営再建を実現してきているところも大きく評価できると思う。民間の再生事業会社とは違って公的機関が仲介して再建を進めていけるってのが一番大事なポイントで、スポンサーを審査する際も資金力やノウハウだけじゃなく当該企業と再生以後も共存していけるような同業種の企業や補完企業なんかを選定して再生計画を進めることはIRJCにしか出来ないことだろう。
さんざんIRCJをベタ褒めしてきたけど、やっぱ優秀な人材が多いのかな?一般的な中央官庁とはまた異なった意味での優秀な人が多いような気がする(笑)。そーいえばついこの前IRJCの立石MDが独立してネクスト・キャピタル・パートナーズとかいう中小企業向けの再生会社を立ち上げたよなぁ。どこまでやれるのか今後も注目。