MUFJはトーマツ

10月1日に経営統合して発足した三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFJ)が、中央青山監査法人との監査契約を打ち切るとの一部報道について、MUFJは「今春には既にトーマツに一本化することを決めていた」と説明しカネボウ粉飾決算事件の影響を否定したらしい。
もともと旧三菱東京トーマツで旧UFJ中央青山と監査契約してたんんだけど、経営統合してMUFJになって監査を一本化するにあたってトーマツなのか中央青山なのかいろいろと騒がれてた。まあ規模や影響から考えて東三がUFJを吸収するかたち(ここでは大型顧客とリテール顧客の相互補完とかの話はナシとして)でMUFJが発足したわけだから東三を監査していたトーマツが契約を引き継ぐのは当たり前といえば当たり前だし、中部などに強力な地盤を持つUFJに対してもトーマツは十分対応できるだろうし。でも世界レベルの巨大メガバンクが誕生したことで最大手の中央青山が新たに契約するかもねって話は少なからずあった。
その議論を完全に断ち切ったのがカネボウ。今春には(ryって発表してるけど、トーマツ優勢の状況を一気に後押ししたというのが真相っぽい、と思う。東三なんかはアメリカにも上場してるしつまらないことで騒がれるのを嫌って中央青山と手を切ることを先行して決定していたと思う。エンロンアーサー・アンダーセンが解散した時みたいに中央青山の解散はないみたいだけど風当たりは強いだろうな。
と、順調に再建が進んでるカネボウを見てたら思い出した。