ES細胞研究に関する捏造

京城大学黄禹錫(ファンウソク)教授がサイエンスに発表したES細胞研究の論文が捏造データに基づくものとして正式に調査委員会によって確認された。その論文には"ヒトクローン胚によるES細胞を11個作った"とあるが、実際は論文寄稿時点で2個のES細胞しかなく、しかもその2個のES細胞についてもクローン胚によるものかどうかアヤシイらしい。
ES細胞(Embryonic Stem Cell)って言ったら現代医療で期待されている研究のひとつなんだろうけど、実際はどの辺まで研究が進んでるんだろ?2年前に先端材料化学って講義で提出したレポートで人工臓器(artificial internal organs)について扱ったことがあるけど、その頃はまだ未来の技術ってカンジがした。まあ専門外だからイイカゲンな事しか分からないけど、その時はES細胞みたいな新分野マテリアルよりもむしろ既存のバイオマテリアル(ダクロンやテフロンなどのポリエチレン系とかケイ素樹脂系とか)の質を向上させて耐久性・低生体反応・安定酸素結合度・抗血栓性・高血流度を確立していく研究の方が盛んだったと思う。確かにこれらのバイオマテリアルに比べればES細胞はかなり先を行く研究だったから、遺伝子技術が大きく向上した今の最先端の研究では幹細胞の中でも最も応用性があるES細胞(胚性幹細胞)がその対象になっているらしい。まあそんな幹細胞研究の中でも胚性幹細胞派と成人性幹細胞派とかがあるみたいだけど。でも今回の捏造論文の騒動を見てるとまだまだ実用段階には程遠そうなカンジだね。
とりあえず黄禹錫氏の研究を国家レベルで援助していた韓国現盧武鉉政権はピンチだろうなぁ。支持率も20%台だし。まあこれを期に今年は絶好調なハンナラ党ヨルリン・ウリ党を打倒して親日米政権でもできるのかも。