IRCJ解散前倒し(予定)

2007年度末(2008年3月末)の解散を目指してきたIRCJ(産業再生機構)だけど、予想よりも支援対象企業の業績が回復しつつあったり債権回収のメドが明確になってきたためか従来からの2007年度末解散を1年前倒しして2006年度末までに解散する方針を打ちたて、早くも経済産業省内閣府らと協議を進めていくらしい。2005/12/30にも書いたけどIRCJはこれまで大きな成果を挙げていて、IRCJの抱える大型案件の内の一つであるカネボウの再生支援計画が完成されつつある今では残る大型案件はダイエーだけといってもいいと思う。去年12月の段階でIRCJの持つ債権の80%以上がカネボウダイエーの2社で占められていたわけだし。
それにしてもまだ解散まで2年を残すこの段階で解散の前倒しを発表するとは、それだけ日本経済の将来は明るい(と予想されている)んだろうか・・・。確かに失業問題が深刻化するような影響のある大企業(ダイエーカネボウみたいな)の経営破綻はなくなるかもしれないけど、その一方で中小企業に対する風当たりはまだまだ厳しいものがある気がする。まあそこら辺はIRCJとは畑違いだから別にカンケーないといえばカンケーないけどね(笑)。とにかく、日本経済のために大企業を再建・支援していくことも大事だけど、陰ながら日本経済を支える貴重な技術や知識を持つ中小企業もしっかりと救済していくべきだと思う。