米デーナ社、chapter11申請へ

2005年10月にchapter11の適用申請を行ったデルファイ(元GM子会社の米大手自動車部品メーカー)に続いて同業のデーナ社がchapter11適用の申請をして経営破綻するに至った。去年書いたとおりGMやフォードの不調が下請けの部品会社に直撃している。いくらGMやフォードが再建計画をまとめて実行していたとしても、某ランキングで日本車がトップ10を独占している現状や相変わらずUAWとの折衝に頭を悩ませている状況を考えるとまだまだ先は暗い気がする。特に北米中部中西部にあるような米自動車メーカーとのつながりが強い自動車部品メーカーは、大幅なリストラ・緊縮方針と労組との狭間でこれからも更なる苦境に立たされるかも。米政府も支援はしないって公式に発表してたしな・・・。

そーいえばデーナ社っていえば、ちょうど1年くらい前にUAWとともに訴えられてたよなぁ。まあ結局は訴えを持ち込まれたNLRB(全国労働関係局)が問題ナスっていってウヤムヤになったみたいだけど(たしか)。これだけ見てみるとUAWとの友好的なつながりはありそうだけど、経営破綻して状況も変われば例に漏れず血みどろの争いになるかもねぇ。

あとググってて知ったことだけど、デーナ社ってリケンとの共同出資で欧州市場向けにドイツに自動車部品生産&販売の合弁会社を設立してたのね。ぜんぜん知らなかったけど、今はどーなってるんだろうなぁ・・・。日本車メーカー現地工場に対しての部品供給を見越しての設立なら今でも健在なんだろうけど。